原曲を超えたセルフカバーアルバム / BUCK-TICK「殺シノ調べ」

久々に私的名盤を紹介します。

今回紹介するのは大好きなバンドのひとつ、BUCK-TICKの「殺シノ調べ」というアルバムです。
タイトル名すごい。

前作の「狂った太陽」(これもすごいタイトル)も大好きなアルバムで、どっちにしようかすっごく悩みましたが、単純に再生回数がコチラの方が多いので「殺シノ調べ」にさせて頂きました。

殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits / BUCK-TICK


「This is NOT Greatest Hits」とNOTを強調している通り、このアルバムはベストアルバムではなくセルフカバーアルバムという位置づけになっています。

Wikipediaによると
制作時のコンセプトは「『狂った太陽』を経て劇的に向上したバンドスキルによる初期の楽曲の再生(リメイク)」であり、その意向に沿って、ビート・ロック、オルタナティヴ・ポップ、ゴシック・ロックという前作以前の楽曲を新たにデジタル・ロック、エレクトロニカの要素を交えて再構築したアルバムである。
ということです。
上記の通り前作の「狂った太陽」でBUCK-TICKは激変しています。
演奏技術はもちろん音の作りアレンジ等、前作の「悪の華」と聴き比べても一耳瞭然です。

それゆえ「狂った太陽」は世間的にもBUCK-TICKの名盤といわれているアルバムです。

そんなパワーアップした彼らが過去の楽曲たちをリメイクしたんだからファンには溜まらないものがありました。

狂った太陽の曲が収録されているわけ

「殺シノ調べ」のリリースは1992年3月。
前作の「狂った太陽」のリリースは1991年2月。
にもかかわらず「狂った太陽」から3曲も収録されているのはなぜ?

教えてWiki!
当初メンバーは『狂った太陽』に収録されている楽曲を収録するつもりはなかったが、レコード会社側の強い要望でいわゆる「ベストアルバム」としての商品価値を持たせるため、『狂った太陽』収録のシングル3曲も収録せざるをえなくなってしまった。
大人の事情ってヤツですね。
“スピード”や“JUPITER”はリリース当時も人気でしたからね。

ただ“M・A・D”を含むこの3曲に関してはアルバムの中では結構浮いた存在な気がします。
というのも、
既に作品として完成されているこの3曲の再アレンジにあたり、メンバーはかなり苦心したようである。
特に「M・A・D」はまったく原形を留めておらず、歌詞以外に共通項は無く、最早別の楽曲となっており、リリース時のインタビューでメンバーの今井寿は「(「M・A・D」は)原曲が完璧なのでああするしかなかった」と語った。
また、星野英彦も「JUPITER」冒頭のコーラスをインタビュアーに「苦肉の策」と指摘された。
「This is NOT Greatest Hits」という内容と相反するサブタイトルにはこういった経緯に対するメンバーの自虐的なメッセージが込められている。
全てのなぞが解けた!!

原曲との比較

そういった理由もあり、“狂った太陽”以外の曲のアレンジはどれもすばらしいものとなっています。
たとえば、
  • 縦ノリの「DO THE“I LOVE YOU”」が横ノリに
  • これまた縦ノリの「LOVE ME」がバラード調に
  • HYPER LOVE」が壮大でよりドラマチックに
  • なんだこれ別の曲かよ?「ORIENTAL LOVE STORY
などなど。
...IN HEAVEN」と「MOON LIGHT」の繋がりなんて鳥肌モノです。


そんな中、特にお気に入りがVICTIMS OF LOVE
アレンジがあまりにもすばらしすぎて、原曲のイメージが塗り替えられてしまいました。
長いけどね。

是非原曲と聴き比べてほしい!

原曲


殺シノ調べバージョン


まとめ

こういったリメイクアルバムは「原曲の方が絶対いい!」など賛否両論ありますが、僕自身としては新録の方が洗練されてて好きです。
もちろん原曲がすばらしいってのが根底にあるからなんですが。

ベストアルバムではないですがBUCK-TICKを初めて聴く人の入門編的アルバムとしてオススメです。
原曲と聴き比べてみるのも楽しいです。

殺シノ調べ ~This is NOT Greatest Hits~

  1. ICONOCLASM
  2. 悪の華
  3. DO THE “I LOVE YOU”
  4. VICTIMS OF LOVE
  5. M.A.D
  6. ORIENTAL LOVE STORY
  7. スピード
  8. LOVE ME
  9. JUPITER
  10. …IN HEAVEN…
  11. MOON LIGHT
  12. JUST ONE MORE KISS
  13. TABOO
  14. HYPER LOVE
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